光ファイバーLED光源は、LED光源から出た光をライトガイドや光ファイバーで導き、検査対象へ照射する構成です。光源本体をワーク近くに置かず、先端部だけを狭い場所へ配置できます。
外観検査では、装置内部の限られたスペースや、発熱源をワークから離したい場面で使われます。光源本体と照射位置を分けられることが大きな特徴です。
光ファイバーは、光を細い経路に沿って導く部材です。先端の形状や配置を変えることで、スポット照射、リング照射、ライン照射など、検査対象に合わせた照射がしやすくなります。
照射位置を細かく調整できるため、部品の奥まった箇所や影になりやすい部分にも光を入れやすくなります。見たい場所へ必要な角度で光を届ける設計が可能です。
従来、光ファイバー照明にはハロゲン光源やメタルハライド光源が使われてきました。LED光源は、点灯応答、調光、波長選択、装置化のしやすさでメリットがあります。
一方で、LEDは波長帯が比較的限定されるため、広帯域の光が必要な検査では確認が必要です。必要な波長と光量を満たせるかを基準に比較しましょう。
検査装置内では、カメラ、搬送機構、治具、ワークが密集し、照明を置くスペースが限られることがあります。光ファイバーLED光源なら、照射先端だけをワーク近くに配置できます。
光源本体を離せるため、発熱やメンテナンス性の面でも有利になる場合があります。狭所でも照明条件を作りやすい点がメリットです。
光ファイバーの先端形状を変えることで、点状に強く照らすスポット照射や、細長い範囲を照らすライン照射に対応できます。小さな部品や細い検査範囲を狙って照らしたい場合に有効です。
ラインセンサーカメラとの組み合わせでは、搬送方向に対して安定したライン状の光が求められます。必要な範囲だけを効率よく照らせることが、画像品質の安定につながります。
LED光源を使うことで、可視光、近赤外、UVなど、目的に合わせた波長を選びやすくなります。光ファイバーで照射位置を調整しながら、波長による見え方の違いを比較できます。
ただし、光ファイバーの材質によって透過しやすい波長は異なります。光源とファイバーの対応波長をセットで確認することが必要です。
光ファイバーLED光源は、狭い隙間から光を入れたい内部検査や、対象物の背面から照らす透過検査で使いやすい構成です。照射位置を柔軟に決められるため、ワーク形状に合わせた条件を作れます。
特に小型部品や複雑形状の部品では、通常の面照明では光が届きにくい箇所があります。光を入れる場所を細かく制御できることが有効です。
ラインセンサーカメラでは、搬送されるワークを一列ずつ撮像するため、細い範囲を均一に照らす照明が必要です。光ファイバーLED光源は、ライン状のライトガイドと組み合わせて使用されることがあります。
照度ムラがあると、画像に筋や濃淡変動が出やすくなります。ライン全体の均一性と安定性を確認して選びましょう。
半導体、フィルム、ガラスなどの検査では、反射や透過の条件を細かく調整する必要があります。光ファイバーLED光源を使うと、照射角度や照射範囲を限定しながら条件を作れます。
微細な傷、欠け、異物、ムラを見たい場合、照明の当て方が検出結果を左右します。ワーク表面の反射特性に合わせた照明設計が重要です。
高温環境、狭い装置内、メンテナンスしにくい位置では、光源本体をワーク近くに置きにくいことがあります。光ファイバーLED光源なら、本体を扱いやすい位置に置き、光だけを検査部へ届けられます。
発熱を避けたい対象や、清浄度を保ちたい環境でも候補になります。設置制約を避けながら照明条件を作れる点が強みです。
光ファイバーは、材質や構造によって対応できる波長が異なります。UV、可視光、近赤外、SWIRなど、使いたい波長がファイバーを通るかを確認しましょう。
ファイバー径は、光量、照射範囲、取り回しに影響します。必要な光量と設置しやすさのバランスを見て選ぶことが大切です。
光ファイバーを通すと、光源からワークまでの間で光量損失が発生します。検査に必要な明るさを確保できるか、照射距離や先端形状を含めて確認します。
広い範囲を照らしたいのか、狭い範囲に集中させたいのかで、適した構成は変わります。検査視野に対して十分で均一な照度を確保しましょう。
光源本体とライトガイドの接続規格が合わないと、効率よく光を入射できません。既存のライトガイドを使う場合は、口金、固定方法、入射径、許容出力を確認します。
接続部のズレや汚れは光量低下やムラの原因になります。安定して固定できる接続構造を選ぶことが重要です。
外観検査では、ワークや検査条件に合わせて光量を調整することがあります。調光範囲、パルス発光、外部制御、フィードバック制御の有無を確認しましょう。
高速撮像や長時間運用では、発光タイミングと光量安定性が重要です。検査装置の制御方式に合う光源を選ぶことで、運用しやすくなります。
「光ファイバー LED光源」と検索して上位10位以内に表示された公式サイトのうち、光ファイバーに対応したLED光源を紹介します。(2026年6月12日調査時点)
光ファイバ用に設計された超高輝度LED光源です。LEDから出射される光をライトガイド端面に集光する光学系により、高照度で均一な照射を行いやすく、メタルハライドランプの置換えや安定した画像処理検査に向いています。
ルミナエースは、光ファイバーを通して検査対象へ光を導くためのファイバー光源です。狭い場所や装置内部に照射先端だけを配置したい検査で、照射位置を柔軟に設計できます。
ファイバーラボのファイバ出力LED光源は、光ファイバーを使って光を任意の場所へ導く用途に対応します。検査装置内のスペース制約がある場合や、照射位置を細かく調整したい場合に候補になります。
Thorlabsは、光ファイバーに結合して使うLED光源を展開しています。研究開発や装置評価で、特定波長の光をファイバー経由で導光したい場合に適しています。
NewDEL BBシリーズは、分光分析アプリケーション向けに設計されたファイバー出力LED光源です。材料研究やプロセス制御、可視〜近赤外域の検査・評価で、ファイバー経由の安定した照射が必要な場合に活用できます。
SugarCUBEは、ファイバー経由でLED光を導くためのコンパクトな光源です。狭所照射や光源本体をワークから離して設置したい検査環境で使いやすい構成です。
検査工程では、用途に応じて必要な明るさで対象を照らすことが求められます。
しかし目的によって必要な光の条件が異なり、装置の選定に迷うケースも少なくありません。
こうした現場での課題に応えるため、検査目的別に適したLED光源装置をおすすめ3選を紹介します。