DIPスイッチの方向検査

目次

DIPスイッチは、電子機器の設定変更などに使用されるスイッチです。実装工程や検査工程では、部品自体が正しい方向で実装されているか、また各スイッチの状態が規定通りかを確認する場合があります。本記事では、DIPスイッチの方向検査でよくある検査用途や、LED光源装置を活用した検査事例、光源選定のポイントを解説します。

DIPスイッチでよくある検査用途

  • 実装方向の確認:スイッチ本体が規定された方向で基板に実装されているかを確認
  • スイッチの状態確認:各スイッチの可動部が規定された位置にあるかを確認
  • 印字・識別マークの確認:部品表面に表示された文字や記号、識別マークなどを確認

DIPスイッチは、複数のスイッチが並んだ構造を持つ部品で、実装方向や各スイッチの可動部の位置などを画像から判定する場合があります。検査では、スイッチの形状そのものだけでなく、上面と下面の見え方の違いや、可動部の位置、表面の文字やマークなどを判定の手掛かりとして利用します。

ただし、スイッチの形状や材質、表面状態によっては、必要な部分の明暗差やコントラストが十分に得られず、画像上で方向や状態を判別しにくくなることがあります。そのため、検出したい特徴に合わせて照明の種類や照射方法を検討することが重要です。

DIPスイッチの方向検査の種類

スイッチ上下面の明暗による方向判定

DIPスイッチの方向検査では、スイッチの上面と下面で生じる見え方の違いを利用して、部品が正しい方向で実装されているかを判定する方法があります。

この方法では、上面と下面のコントラスト差を明確に撮像できることが重要です。コントラストが不足すると、画像処理で方向の違いを判別しにくくなるため、対象物の形状に合わせて照射方法を工夫し、方向判定に必要な部分の明暗を明確にします。

可動部・印字マークを利用した状態・方向確認

DIPスイッチの状態や方向を確認する際には、スイッチの可動部の位置や表面の印字・識別マークなどを判定の手掛かりとして利用できます。例えば、可動部の位置や、印字・マークの向きを画像から確認する方法です。

ただし、部品表面の反射や照明の当たり方によっては、可動部の境界や文字・マークが見えにくくなる場合があります。判定したい部分を画像上で明確に捉えられるよう、対象物の材質や表面状態に応じて照明条件を検討することが重要です。

DIPスイッチの外観検査事例

上下面のコントラストを利用した方向検査

DIPスイッチの方向検査(課題)
画像引用元:ユーテクノロジー公式HP
https://www.u-technology.jp/case/1241
課題:拡散板を通した光では上下面のコントラスト差が不足

DIPスイッチの方向検査では、実装方向の違いを検出するため、上面と下面のコントラスト差を明確に確保する必要がありました。拡散板を通した光では、必要なコントラストが得られないという課題がありました。

DIPスイッチの方向検査(結果)
画像引用元:ユーテクノロジー公式HP
https://www.u-technology.jp/case/1241
結果:柔らかい光の照射で明暗を明確に表現

照明構成を工夫することで、見たい箇所の明暗をはっきりと表現できるようになり、DIPスイッチの向きを判定しやすくなった事例です。

DIPスイッチ検査のポイント

DIPスイッチの方向検査では、実装方向やスイッチの状態を判定するために、画像上で必要な特徴を明確に捉えることが重要です。上面と下面の見え方を利用する場合は、両者の明暗差やコントラストを確保できる照明条件を検討します。

また、可動部の位置や表面の印字・マークを判定に利用する場合は、それぞれの特徴が周囲と区別できる撮像条件が必要です。対象物の形状や材質、表面状態によって見え方は変わるため、照明の種類だけでなく、照射方向や光の拡散状態も含めて検討するとよいでしょう。

実際の検査では、使用するDIPスイッチや基板の条件によって最適な画像が異なるため、実ワークを用いた撮像テストを行い、方向や状態の違いを判定しやすい条件を確認したうえで光源を選定することが重要です。

CHECK
DIPスイッチの検査に適したLED光源装置を選ぶには?

「スイッチ上下面のコントラストが確保できない」「方向の判定に必要な部分を明確に撮像したい」「複数のスイッチの中から向きが異なるものを検出したい」など、DIPスイッチの方向検査ではさまざまな課題があります。

だからこそ、DIPスイッチの形状や表面状態に合わせて、方向判定に必要な部位の明暗差やコントラストを確保できる照明条件を選ぶことがポイントです。用途に合ったLED光源装置の選定が、方向検査を行いやすい撮像環境の構築につながります。

THREE SELECTIONS
【検査目的別】
外観検査に適した
LED光源装置3選

検査工程では、用途に応じて必要な明るさで対象を照らすことが求められます。
しかし目的によって必要な光の条件が異なり、装置の選定に迷うケースも少なくありません。
こうした現場での課題に応えるため、検査目的別に適したLED光源装置をおすすめ3選を紹介します。

μm精度の画像処理向け
寸法や位置ズレ
正確に測ることができる
ユーテクノロジー
製品画像
画像引用元:ユーテクノロジー公式HP(https://www.u-technology.jp/product/2531)
導入しやすい業界例
  • 半導体業界
  • 電子部品業界など
要件を満たせる検査例
  • 寸法検査
  • 位置ずれ検出
  • 貼り合わせ精度検査
  • パターンずれ検出
  • 形状検査
ユーテクノロジーが
選ばれる理由
  • 特許取得※1の非結像光学系により、1,000nm以上のSWIR領域でも鮮明に映し出す
  • 自社製造の光源とファイバーにより、適切な組み合わせで光ロスやムラを抑制して微細欠陥を可視化
  • 半導体のPINアサイン確認や基板実装後の部品検査など、高精度検査の導入実績あり※2
0.1〜1mmの自動検査向け
欠けや異物
安定的に検出できる
アイテックシステム
製品画像
画像引用元:アイテックシステム公式HP(https://aitecsystem.co.jp/series/llbk/)
導入しやすい業界例
  • 自動車部品業界
  • 食品・飲料業界など
要件を満たせる検査例
  • 異物混入検査
  • 欠け検出
  • バリ検出
  • 色ムラ検査
アイテックシステムが
選ばれる理由
  • 230,000lxの高照度でコントラストが明瞭になり、微細な不良を見逃しにくい
  • LANや端子台で照明制御が可能で、カメラやPLCとも連携しやすく自動検査の構築がスムーズ
  • 冷却と定電流制御で照度が安定し、常時点灯や連続稼働が前提でも判定ブレが起きにくい
手作業の目視検査向け
印字や組付け不良
はっきり確認できる
中央精機
製品画像
画像引用元:中央精機公式HP(https://www.chuo.co.jp/contents/hp0251/list.php?CNo=251&ProCon=4955)
導入しやすい業界例
  • 化粧品・日用品業界
  • 電気機械器具業界など
要件を満たせる検査例
  • ラベル位置検査
  • 印字抜け検査
  • 印字不良検査
  • ネジの有無検査
  • 組付けミス
  • 方向ずれ検査
中央精機が
選ばれる理由
  • 約45,000lxの自然な明るさで、ラベル印字の擦れやかすれをはっきり確認
  • ダイヤルで直感的に調光でき、作業者や環境に合わせた見え方調整ができる
  • 筐体幅80mm未満・高さ144mmのコンパクト設計で、狭い作業空間にも設置しやすい
※1 特許7060932 参照元:J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)公式HP(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7060932/15/ja
※2 参照元:ユーテクノロジー公式HP(https://www.u-technology.jp/case
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