ネジ・ボルトなど締結部品の外観検査

目次

自動車や機械部品を締結するネジ・ボルトは、ねじ山の精度や頭部形状、表面処理の状態が製品の強度や組付け品質に直結する部品です。本記事では、ネジ・ボルトでよくある不良の種類と、LED光源装置を用いた検査のポイント、導入事例について解説します。

ネジ・ボルトでよくある検査用途

  • 検査対象:頭部形状、ねじ山、軸部、メッキ・表面処理など
  • よくある不良:寸法ズレ、ねじ山の欠け・つぶれ、傷・打痕、メッキ不良・変色、異物混入、頭部形状の欠けや変形

ネジ・ボルトは加工精度による寸法ズレのほか、転造工程の条件や金型摩耗、材料特性などの影響により、ねじ山が部分的に欠けたりつぶれたりすることがあります。また、頭部の六角穴やローレット加工のような凹凸形状は、光の反射が複雑になりやすく、傷や欠けを画像上で捉えにくいという課題があります。

ネジ・ボルトの外観検査の種類

輪郭・寸法検査

画像処理により、ねじ山のピッチや径、全長などが規格通りかを確認します。対象物の背後から光を当てるバックライトを使い、シルエットとして輪郭を切り出す方法が広く用いられます。

表面・形状検査

頭部の傷や欠け、ローレット加工の状態、メッキのムラや変色などを確認します。頭部形状は凹凸が多く光を複雑に反射するため、正面からの照明だけでは光の反射や回り込みが発生し、エッジがぼやけて判定が不安定になりやすいという課題があります。

ネジ・ボルトの外観検査事例

ネジの形状検査

ネジの形状検査-CCS(課題)
画像引用元:CCS公式HP
https://www.ccs-inc.co.jp/solution/case/imaging/usage_shape-inspection.html
課題:ネジ部分の輪郭が若干ぼやけてしまう

ネジの形状検査において、従来の照明ではネジ部分の輪郭が若干ぼやけてしまい、寸法や形状の判定が安定しないという課題がありました。

ネジの形状検査-CCS(結果)
画像引用元:CCS公式HP
https://www.ccs-inc.co.jp/solution/case/imaging/usage_shape-inspection.html
結果:フラット照明で輪郭を明確に撮像

指向性の高い拡散光を照射するフラット照明を使用したところ、ネジ部分の輪郭を明確に撮像できるようになりました。

ネジ・ボルト検査のポイント

ネジ・ボルトの検査では、頭部の凹凸形状やローレット加工による光の反射・回り込みの影響を受けやすいため、照明設計が検査精度に直結します。

輪郭や寸法を確認したい場合はバックライト、ねじ山や頭部表面の傷・欠けを強調したい場合は、同軸照明や斜光照明、暗視野照明など、対象形状や不良内容に応じた照明を選定します。

CHECK
ネジ・ボルトなど締結部品の検査に適したLED光源装置を選ぶには?

「ねじ山の欠けやメッキ不良を全数検査したいが目視では限界がある」「ローレット加工や刻印のある部品は光の反射でうまく撮像できない」「検査項目ごとに照明を変えると段取り替えに時間がかかる」など、ネジ・ボルトの検査現場ではこうした悩みが少なくありません。

だからこそ、検出したい不良や部品形状に応じてLED光源を適切に選定することが、検査精度向上の重要なポイントです。用途に合わせた照明選定が、安定した外観検査の実現につながります。

THREE SELECTIONS
【検査目的別】
外観検査に適した
LED光源装置3選

検査工程では、用途に応じて必要な明るさで対象を照らすことが求められます。
しかし目的によって必要な光の条件が異なり、装置の選定に迷うケースも少なくありません。
こうした現場での課題に応えるため、検査目的別に適したLED光源装置をおすすめ3選を紹介します。

μm精度の画像処理向け
寸法や位置ズレ
正確に測ることができる
ユーテクノロジー
製品画像
画像引用元:ユーテクノロジー公式HP(https://www.u-technology.jp/product/2531)
導入しやすい業界例
  • 半導体業界
  • 電子部品業界など
要件を満たせる検査例
  • 寸法検査
  • 位置ずれ検出
  • 貼り合わせ精度検査
  • パターンずれ検出
  • 形状検査
ユーテクノロジーが
選ばれる理由
  • 特許取得※1の非結像光学系により、1,000nm以上のSWIR領域でも鮮明に映し出す
  • 自社製造の光源とファイバーにより、適切な組み合わせで光ロスやムラを抑制して微細欠陥を可視化
  • 半導体のPINアサイン確認や基板実装後の部品検査など、高精度検査の導入実績あり※2
0.1〜1mmの自動検査向け
欠けや異物
安定的に検出できる
アイテックシステム
製品画像
画像引用元:アイテックシステム公式HP(https://aitecsystem.co.jp/series/llbk/)
導入しやすい業界例
  • 自動車部品業界
  • 食品・飲料業界など
要件を満たせる検査例
  • 異物混入検査
  • 欠け検出
  • バリ検出
  • 色ムラ検査
アイテックシステムが
選ばれる理由
  • 230,000lxの高照度でコントラストが明瞭になり、微細な不良を見逃しにくい
  • LANや端子台で照明制御が可能で、カメラやPLCとも連携しやすく自動検査の構築がスムーズ
  • 冷却と定電流制御で照度が安定し、常時点灯や連続稼働が前提でも判定ブレが起きにくい
手作業の目視検査向け
印字や組付け不良
はっきり確認できる
中央精機
製品画像
画像引用元:中央精機公式HP(https://www.chuo.co.jp/contents/hp0251/list.php?CNo=251&ProCon=4955)
導入しやすい業界例
  • 化粧品・日用品業界
  • 電気機械器具業界など
要件を満たせる検査例
  • ラベル位置検査
  • 印字抜け検査
  • 印字不良検査
  • ネジの有無検査
  • 組付けミス
  • 方向ずれ検査
中央精機が
選ばれる理由
  • 約45,000lxの自然な明るさで、ラベル印字の擦れやかすれをはっきり確認
  • ダイヤルで直感的に調光でき、作業者や環境に合わせた見え方調整ができる
  • 筐体幅80mm未満・高さ144mmのコンパクト設計で、狭い作業空間にも設置しやすい
※1 特許7060932 参照元:J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)公式HP(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7060932/15/ja
※2 参照元:ユーテクノロジー公式HP(https://www.u-technology.jp/case
検査のイメージ

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