エンボステープは、チップ部品などの電子部品を実装ラインへ供給するために使用される連続テープです。部品の供給前後には、テープ内部に部品が正しく収納されているか、部品の有無や向き、表面の印字などを確認する検査が行われる場合があります。
ただし、テープ表面の反射によって内部の部品が見えにくくなったり、部品表面の反射によって印字を認識しにくくなったりすることがあります。そのため、検出したい特徴に応じて、照明や撮像条件を検討することが重要です。
本記事では、エンボステープ内部品の外観検査でよくある検査用途や、LED光源装置を活用した検査事例、光源選定のポイントを解説します。
エンボステープを使用した部品供給では、各ポケット内に部品が正しく収納されているかを確認する検査が行われます。また、部品の種類や後工程の要求によっては、部品が規定された向きで収納されているか、表面の印字や識別マークが正しく確認できるかを検査する場合もあります。
一方で、エンボステープの表面やカバーテープの反射によってハレーションが発生すると、内部の部品を画像上で捉えにくくなることがあります。また、部品表面の反射によって印字が見えにくくなるケースもあるため、検査対象に合わせた照明条件の検討が重要です。
エンボステープのポケット内に部品が正しく収納されているかを、テープ越しに撮像して確認する検査です。部品の欠品や、ポケット内に対象物が存在しない状態などを検出します。
ただし、カバーテープやテープ表面の反射によってハレーションが発生すると、内部の部品を画像上で捉えにくくなることがあります。そのため、照明の配置や照射方法に加え、必要に応じてフィルタを活用し、表面反射の影響を抑えることが重要です。
エンボステープ内に収納された部品の表面を撮像し、印字された文字や記号、識別情報などを確認する検査です。OCRや画像処理を利用して、文字の有無や内容を判定する場合があります。
部品表面の光沢や材質によっては、照明光が反射して文字と背景の違いを捉えにくくなることがあります。そのため、印字部分を明確に撮像できるよう、対象物の表面状態や検出したい特徴に合わせて照明条件を検討することが重要です。
テーピング後の部品有無検出で、周辺環境の兼ね合いから照明を上部に配置する必要がありましたが、この位置ではテープ表面の反射によってハレーションが発生し、内容物を安定して撮像できないという課題がありました。
照明側とレンズ側にフィルタを組み合わせることで、テープ表面の反射によるハレーションを抑え、内部の部品を撮像しやすくした事例です。
エンボステープ内の部品検査では、テープ表面や部品表面の反射によって、検査対象を画像上で捉えにくくなることがあります。部品有無を確認する場合は、テープ表面で発生する反射やハレーションを抑え、内部の部品を確認しやすい撮像条件を検討することが重要です。
また、部品表面の印字や識別情報を確認する場合は、文字と背景の違いを明確に捉えられる照明条件を検討します。対象物の材質や表面状態、テープの形状によって見え方が変わるため、照明の種類や配置、必要に応じたフィルタの活用などを検討するとよいでしょう。
実際の検査では、使用するテープや部品の条件によって最適な撮像条件が異なるため、実ワークを用いた撮像テストを行い、検出したい特徴を安定して確認できる条件を検討することが重要です。
「テープ表面の反射で内容物が見えない」「部品の印字が読み取れない」「高速搬送されるライン上で安定検出したい」など、エンボステープ内部品の検査ではさまざまな課題があります。
だからこそ、検査したい対象がテープ内部の部品なのか、部品表面の印字なのかによって、反射の抑え方や必要なコントラストを考え、撮像条件を検討することがポイントです。用途に合ったLED光源装置を選定することで、エンボステープ内部品を確認しやすい撮像環境の構築につながります。
検査工程では、用途に応じて必要な明るさで対象を照らすことが求められます。
しかし目的によって必要な光の条件が異なり、装置の選定に迷うケースも少なくありません。
こうした現場での課題に応えるため、検査目的別に適したLED光源装置をおすすめ3選を紹介します。