Oリングやパッキンは、機械の密閉性や液漏れ防止を担う重要な部品です。特に透明なシリコンOリングは、内部の亀裂や欠陥が視覚的に見えにくく、目視や通常の照明では検出が難しいという特徴があります。本記事では、透明Oリングの亀裂検査でよくある検査用途や、LED光源装置を活用した検査事例、光源選定のポイントを解説します。
Oリングは、液体や気体などの漏れを防ぐために使用されるシール部品であるため、亀裂や欠けなどが発生すると、密閉性能に影響する可能性があります。そのため、表面の状態だけでなく、使用する素材や検査目的によっては内部に発生した亀裂や異常を確認することも重要です。
特に透明なシリコンOリングでは、亀裂が周囲の素材となじみ、通常の照明では欠陥部分を画像上で捉えにくい場合があります。また、透明素材の表面では照明の反射やハレーションによって、確認したい部分が見えにくくなることもあります。そのため、検出したい欠陥や素材の特性に合わせて、照射方向や光の波長などを検討し、亀裂や表面状態を明確に撮像できる条件を整えることが重要です。
透明Oリングの表面や内部に発生した亀裂などを撮像し、正常な部分との見え方の違いから状態を確認します。透明素材では、通常の照明では亀裂が周囲の素材になじんで見えにくくなることがあります。
そのため、素材の特性や検出したい欠陥に応じて、照射する光の波長や照射方向などを検討し、亀裂部分と正常部分の違いを画像上で捉えやすくすることが重要です。
透過照明で内部の異物や欠陥を撮像します。透明ワーク特有の反射やハレーションを抑える照明設計が求められます。
弾力のあるゴム製品である透明シリコンOリングでは、亀裂が見た目再生されたようになり、通常の光では亀裂の認識ができないという課題がありました。
照射波長を工夫することで、素材内での光の透過条件が変化し、亀裂部分と正常部分のコントラストが確保できるようになりました。これにより、目視では見えにくい亀裂を安定して認識できるようになった事例です。
透明Oリングやゴム部品の検査では、素材の光透過特性を活かすことが重要です。亀裂が塞がって見える場合は、波長を変えて透過条件を変えることで欠陥を可視化できます。透明ワーク特有のハレーションやたわみによる明るさ変動には、拡散光バー照明や照射角度の工夫が有効です。実際のワークで波長・照射方法を試したうえで最適な条件を選定するとよいでしょう。
「透明素材の亀裂が塞がったように見えて認識できない」「たわみで撮像条件が安定しない」「目視では検出できない微細な欠陥を確認したい」など、透明Oリングの検査現場ではさまざまな課題があります。
だからこそ、透明素材の特性や検出したい欠陥に合わせて、光の波長や照射方法を検討し、亀裂部分と正常部分の違いを明確に撮像できる条件を整えることがポイントです。用途に合ったLED光源装置を選定することで、透明Oリングの亀裂や表面状態を確認しやすい撮像環境の構築につながります。
検査工程では、用途に応じて必要な明るさで対象を照らすことが求められます。
しかし目的によって必要な光の条件が異なり、装置の選定に迷うケースも少なくありません。
こうした現場での課題に応えるため、検査目的別に適したLED光源装置をおすすめ3選を紹介します。